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手創りの会通信

(仮称) 手創りの会通信 Vol.8 先生と鍼灸の出会い

2005年4月23日

参加メンバー:岩城・衛藤・大沢・大田・栗間・鈴木
       廣本・森・安田・吉原・和久田 (敬称略)

講師:大沢則夫

本日やったこと

・軽擦の練習:座位で学校のやり方にはこだわらずに
・三角筋をつかんで動かす(ゆらす)だんだん手がぴったりなじむように
・握手を互いにする→ぬれてても乾いていてもなじむように
・今回はメンバーも少ない為、中国鍼 (28番位)撚鍼で自分の三里に。
・順子さんの捻挫したことのある足首に中国鍼デモ。
・和久田さんの裏環跳に長鍼デモ。

本日のはなし
・軽擦のやり方:座位の場合、背部の軽擦は緊張してゆるんでいないので
        意味がない。自分も疲れる
・みんなの軽擦はまだなじんでいない。“ッパナシ“になっている。
・手は洋服のシワをのばすようなイメージで手を全部をつける。
・まだ水が出る人がいるので、何度も数をこなして甲側から出せるように。
・みんな爪が長いと指摘を受ける。
  深爪した場合、お灸を直接爪の上に灸をすえる。
  ツーンとくるまで。井穴を取るか、中心を取るか。
・魚の目には焦灼灸

中国鍼を用意して鍼灸との出会いの話

これが私の鍼灸との出会いのスタートなんですね。
国交回復以前だけどね。1972年だから、
それ以前に日中友好のいろいろ運動をしてたんだけど、
ただ、スローガンじゃなくて、具体的に中国文化を学ぼうと思って。
で、やったのが中国の『はだしの医者』とか鍼麻酔とか。
『はだしの医者』っていうのは、それは何なのかっていうと、
自分の健康は自分で守ろうというもので、
これはいいやと思って日本でも始めた・・。
で、26くらいだったかな、勉強会いって1年位刺して、
人生変わった(そんなことないか)。

素人さんに刺したりして。こんなのが入ると思わなかった。
痛いのはなんでかっていうと切皮の2~3㎜が痛いんでしょ。
浸潤すると痛いから前揉撚をよくして。
中国の鍼っていうのは本当に鍼先がまちまちだから。
これはねー何がいいかっていうとギックリ腰とか捻挫・・・
そういう運動器系の疾患で筋肉が硬直しちゃった時なんか、
そういうときに速刺速抜ってやつで。
例えば捻挫やったことのある人いる?(ここで順子ちゃん立候補)
昔はこんなの刺しまくってたんだけどね。気絶する人もいた。
そういうことやってきてるから、大抵は大丈夫だと思える。
でねーもう定番で覚えておけばいいんだよ。

  
陽陵泉と丘墟穴、あと竅陰。
いわゆる胆経ラインでずっとつながってる。
これは捻挫でゆるんでいる人をしめる意味で方向を定めて・・
骨の隙間をさぐっていく。
そんなに悪くないからアレだけど、捻挫したばかりの人にやると
「ギャッ」という。あたったら。
「ギャッ」といった時に抜かないで、
もう1回くらい「ギャーーーッ」と言わす。
腫れている時にやってもぜんぜん問題ない。
それで治らなければ骨の問題と考えればいい。

腫れているときになるべく隙間を狙って「ギャッ」と
言わせてその後「ギャ―ッ」と言わせてすぐに抜く。
そういう治療もあるってこと。

・・・・・(和久田さんのデモ後に)
とりあえず、標治法というか、、今ある痛みをとってあげて、
痛いんだけど歩ける、
というような方向性を見つけてあげることが大事だよね。

思い出話諸々・・・。

道具の話に移行
昔はピアノ線で作った。
むかしは鍼がなかったから、ギターの弦でね。
三稜鍼は何で作ったかというと、自転車スポック。
あれが最高の三稜鍼。
ようはこれでなきゃダメだって考えないで。
如何に工夫して、自分で道具を作ってくってことも。

次回の会は5月14日(土)です。〔モ〕