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手創りの会通信

手創りの会通信 Vol.41 クビをユルめる

2009年3月21日

2009年3月21日

講師:大沢則夫先生

参加メンバー:大沢(も)、栗間、赤松、臼井、石渡、石水(文責) ※敬称略

【実技モデル】
 赤松 前日の謝恩会からそのまま来会、あんまり寝ていない。

【治療方針】

 じゃあもう寝るしかない(笑)。どうやれば寝れるかを考える→首を緩める。
 寝たら余計なことしない。時間が来たら起こしてあげる。
 一応、起きてるときは鍼を刺す。

・足も冷えちゃって寝れない。足やお腹に何かかけてあげる。
 掛け物の隙間があかないように。顏に手拭いをかけてあげる。
 一枚だと眩しいので、折って二枚にしてあげる。

【治療内容】

・全身で固まっているところをほぐしてあげればよい。
 どこの力みが抜けるか、抜けないかを診て、取れないところが
 一番病んでいるところ。いっぺんに取れなくても良い。

(顏)
・瞼を下げてあげる。瞼を押し下げたり、額を押し下げたり

(首)
・左の胸鎖乳突筋がコワばっている。下顎に沿ってスッと滑らせて診る。
・首が抜ける方向に引っ張ってあげる。ただ、抜けるくらい緩んでも、
 付け根、頚椎の7番だとか、アンカーの方も緩めないといけない。
 大体、人生をかけて固めてきたものだから、すぐは取れない。
・首の牽引は乱暴にやらなければ良い。牽引というか、いつも重力に
 逆らって働いている首の筋肉をほぐしてあげる。
 横になってても、立った状態になっている。横になってもくつろいでない。
 特定のスジだけじゃなく、僧帽筋や、深い筋肉、回旋筋も含めて。
・首前部は、片方ずつほぐす。両方やると死にはしないけど、気絶しちゃうから。
・首を挙げてドスンと落とす。相手を力ませないように。
 こちらの持ち方によって力んでしまう。
 手から落ちるという感じで落としてあげる。
 未練もなく、粗末でもなく扱う。

 おっかなびっくりになってもいけない。
 そういう時は物を持って落とすつもりで。スイカのように。
 人間と思っちゃだめ(笑)。

(肩甲骨)
・肩甲骨を下縁あたりから持ち上げる。絶えず動きをチェックしながら。
・仰臥位のまま、相手の手を持って上体を引き挙げて、揺らす。
 体がドロドロと溶けてゆくように揺すりをかけてゆく。

(足腰)
・腰を揺らす。真ん中を持って、ウェーブが上下に広がるように。
 骨盤の形に沿う様に。
・うつ伏せで、足首を持って揺らす。手が力んではだめ。
 自分の上腕二頭筋が等尺性収縮になって、力んでしまわないように。
 自分も一緒に揺れてしまえばよい。じゃないと疲れてしまう。
 自分のリハビリも兼ねて。
・足が広がる(外転)方向は、相手が勝手に動くので、
 内向きに意識するだけ。
・手は密着して相手の体と同化する。相手の重さにまけない。
 (手の掴み所、支え所で)ぜんぜん重さを感じないポイントがある。
 自分の体の位置、角度を定めて、自分の体重で後ろに牽引してゆく感じで。
 足の接地面、つま先も挙げない。
・仙腸関節が靱帯的に一番固まっているところだから、
 逆に言えば、結構反応が出るところ。八髎穴とか。
 裏環跳、殷門から風市にかけて。左右どちらが差があるか。

(全身)
・いろいろ揺すってみると良い。中心線を意識して。
 あと、螺旋か、蛇行させるか。
・首が上手く据わるように脊椎の湾曲(S字)を整えてゆく。
 左右に揺すりながら。
 特にL4,5は、首の前屈後屈をカバーするように、
 腰を引くか、股関節が曲がるかという状態になっている。
 顎が上手く据われば良い。

以上